この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
海外ECで見つけた黒いカジャルを注文しようとした直前に、よく似た製品の市場撤去を知った。画面にはブランド名と正面写真はあるものの、箱の側面は読めず、発送される品のバッチも分からない。この場面で困るのは、カジャル全体を避けるべきかどうかではありません。候補の一本が公表された注意喚起の対象なのか、使う前に切り分けられるかどうかです。
英国の製品安全当局は2026年7月29日、特定の「Hashmi Kajal Eyeliner」から水銀、カドミウム、ヒ素、鉛が確認されたとして、深刻な化学リスクを公表しました。英国の販売店では市場撤去の措置が取られ、所有者には使用中止と購入先への救済の申し出が案内されています。[1] 翌7月30日には海外の一般消費者向け媒体もこの報告を取り上げました。[2]
公表内容には対象を見分けるための情報があります。一方で、カジャルという製品群全体や、同じブランドの全製品を評価した報告ではありません。そこで、名称や見た目から危険・安全を推測するのではなく、公表された範囲を守りながら、注文前、到着時、使用後のどこで判断を分けるべきかを整理します。
注意喚起の対象は、ブランドより狭い
OPSSの報告に記載されているのは、ブランド名「Hashmi」、バーコード「8961100314003」、製品識別情報「B. No. B/11-141/J、Mg 09/2023、Best Before 08/2028」を持つ、4.5gの黒いペースト状アイメイク製品です。[1] ブランド名は報告を探す入口にはなりますが、それだけで目の前の品との一致は決まりません。
ここでは、バーコードとバッチ情報を同じものとして扱わないことが大切です。バーコードは商品型式を見分ける手掛かりになり、「B. No.」などの表示は届いた個体の製造単位を照らす材料になります。外観が似ていても識別情報が違うことはあり得ますし、商品ページの代表写真が報告品と違って見えても、実際の発送個体まで違うとは限りません。
公式ページには、各金属の測定濃度、日本での流通状況、別バッチや同ブランドの別製品への広がりは記載されていません。したがって、「Hashmiならすべて対象」と範囲を広げることも、「容器の形が違うから対象外」と外観だけで狭めることもできません。まず必要なのは、報告に書かれた一本の境界を崩さないことです。
商品ページで決められないことを、注文前に見分ける
ECの商品ページから読み取れるのは、掲載された製品名、形状、内容量、成分表示、販売者、写真に写ったバーコードなどです。ところが、発送個体を撮影したページでなければ、掲載写真から届く品のバッチを確定することはできません。ロット番号が載っていないこと自体は危険の証拠ではありませんが、写真に対象外らしい番号が見えることも安心の根拠にはなりません。
この段階で現実的に選べるのは、販売者が発送品について答えられる候補か、現物を見るまで使用を保留できる販売条件の候補です。包装全体やバーコードを読める写真があれば型式を絞れます。発送バッチが分からないときでも、到着後に外装を確かめ、一致や判読不能があれば返品などを相談できるなら、判断を現物到着まで持ち越せます。
反対に、写真では型式を見分けられず、販売者へ尋ねても発送品について回答がなく、開封前の相談もできない候補では、届いてからも注意喚起との関係を切り分けられません。安さや珍しい色を得る代わりに、目元へ使う一本の正体が分からない負担を抱えることになります。この条件なら、注文しない選択が妥当です。
「天然」「伝統的」という印象では中身を区別できない
特定製品との一致を調べる一方で、カジャルを選ぶ際には成分表示そのものも無視できません。米国FDAは、kohl、kajal、surmaなどの名称で流通する伝統的な目元用化粧品の一部について、高濃度の鉛を含み、製品重量の半分を超える例もあると注意喚起しています。[3] 2021年に公表された研究でも、スペインとドイツの店舗で購入した伝統的kohl系化粧品12点を分析し、一部から規制上の目安を上回る有害元素が報告されました。[4]
この研究は対象点数も地域も限られているため、市場全体のうち何割に問題があるかを示すものではありません。ただ、粉末、ペースト、ペンシルといった形状や、「ハーブ配合」「ミネラル由来」といった言葉だけでは中身を判別できないことは、候補選びに直接関係します。自然を連想させる説明が魅力的でも、全成分を読めないという不明点は残ります。
厚生労働省の通知では、化粧品の全成分表示に用いる成分名について、邦文名で表示する取扱いが示されています。[5] 日本語表示があれば成分を比較しやすくなりますが、その表示だけで個別製品の安全性や回収体制まで分かるわけではありません。また、今回の英国報告との一致は、成分欄ではなく製品名、バーコード、バッチを使って判断します。成分を読むことと、注意喚起対象を特定することは、役割の異なる二つの作業です。
販売者に尋ねても全成分が分からない品は、伝統的な処方や入手しにくい色に魅力を感じても見送る余地があります。化粧品としての用途が明示されていない顔料や粉末を、代わりに目元へ使うのも避けてください。選び直すなら、目元用化粧品として販売され、表示から中身を比較できる候補へ戻る方が安全情報を生かせます。
個人輸入の魅力と、購入後に引き受ける仕事
個人輸入なら、国内では見つけにくい色や形を選べることがあります。その代わり、外国語の表示を読み、海外の販売者へ連絡し、届いた品と海外の注意喚起を自分で結び付けなければならない場面があります。厚生労働省も、個人輸入される化粧品について、有害物質、偽造品、外国語表示、不十分な成分情報などのリスクを説明しています。[6]
国内正規流通の候補では、国内の責任事業者と日本語の全成分表示をたどりやすいことが利点になります。個人輸入品は選択肢の広さが利点ですが、不明点が出たときの照会や外国語表示の読解まで購入者側の負担になり得ます。価格だけを比べると、この違いは見えません。
海外販売者とのやり取りや到着後の切り分けを引き受けたくない人は、国内正規流通の目元用化粧品を選ぶ方が目的に合います。反対に、その負担を理解し、現物を確認するまで使わずに待てるなら、英国の一件だけを理由にカジャル全体を候補から外す必要はありません。選択肢の広さを取るか、表示と相談経路の分かりやすさを取るかが、流通経路を決める分岐になります。
広告
仕様・使い方を候補ごとに確かめる
価格・在庫・仕様は変動します。最終確認:2026-09-28T04:10:07+09:00。購入前に楽天市場の商品ページで確認してください。
届いた直後だけは、描き心地より外箱が先
注文した品が届いたら、すぐに試し描きをするのではなく、保存しておいた商品ページや注文履歴と外装を並べます。ここで外装の製品名とバーコードが注文した型式に対応しているかを見て、バッチ、製造時期、使用期限などを英国報告の識別情報と照らします。これで製品全般の安全性を証明できるわけではありませんが、公表済みの対象との一致は切り分けられます。
報告されたブランド名、バーコード、バッチ情報が一致した場合は使用を中止し、購入先または流通事業者へ連絡してください。[1] 外装の文字が消えている、包装がなくバッチを読めないなど、一致するか判断できない場合も、販売者から説明を得るまでは目元に使用しないのが妥当です。容器の破損や内容物の異常があるときも、肌で確かめずに相談します。
注意喚起との照合が終わり、販売経路と製品をたどれる状態になってから、芯の形や描線、落ちにくさといった通常の使用感を比べる段階へ進みます。その比較には、ペンシルアイライナーの商品仕様を比べる方法も参考になります。安全情報が未解決のまま、描きやすさを理由に使い始めないことが順序の要点です。
使用後に心配が生じたら、照合より受診を先にする
すでに似た品を使っている場合は、包装や注文履歴を捨てず、使用をいったん止めて現物を報告と照らします。一致した品については、使用中止と購入先への救済の申し出が案内されています。[1]
ただし、目に異常があるときや健康面に心配があるときは、番号を最後まで特定することが先ではありません。製品名や包装を持参して医療機関へ相談してください。本記事から曝露量や健康影響を判定することはできません。とくに子ども、妊娠中・授乳中の人が伝統的kohl系製品を使用した場合、FDAは医療従事者へ相談するよう案内しています。[3]
買うか迷ったら、使用開始まで判断を保留できる方を選ぶ
今回の注意喚起から導けるのは、ブランド名だけでカジャル全体を危険とみなす結論ではありません。公表された識別情報と候補の一本を区別し、商品ページだけで決まらない部分は現物が届くまで保留する、という扱い方です。
表示を読める国内流通品へ切り替えることも、販売条件の明確な個人輸入品を未使用のまま照合することも選べます。しかし、届いても品を特定できず、不明点を相談する相手もいないなら、その候補は使い始める前に止まれません。そのときは色や価格の比較から離れ、追跡可能な別の目元用化粧品を選ぶのが最終分岐です。
楽天市場で候補を見るなら、日本語の全成分表示と国内の責任事業者が分かり、包装やバーコードを商品ページまたは到着時に読める国内正規流通品を優先してください。商品ページだけで発送バッチが分からない場合は、現物を確認するまで使わず、一致や判読不能があれば販売者へ相談できる条件の候補を選びます。
出典
- Office for Product Safety and Standards (GOV.UK), Product Safety Report: Hashmi Kajal Eyeliner (2607-0193)(公開日:2026年7月29日、参照日:2026年7月31日)
- The Times of India, Hashmi Kajal Eyeliner recalled in UK: Why toxic heavy metals in cosmetics pose a serious health risk(公開日:2026年7月30日、参照日:2026年7月31日)
- U.S. Food and Drug Administration, Kohl, Kajal, Al-Kahal, Surma, Tiro, Tozali, or Kwalli: By Any Name, Beware of Lead Poisoning(参照日:2026年7月31日)
- International Journal of Environmental Research and Public Health, Toxic Elements in Traditional Kohl-Based Eye Cosmetics in Spanish and German Markets(公開日:2021年6月5日、参照日:2026年7月31日)
- 厚生労働省, 化粧品の全成分表示の表示方法等について(公開日:2001年3月6日、参照日:2026年7月31日)
- 厚生労働省, 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(参照日:2026年7月31日)

コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。